別れさせ屋は、復縁工作も行っていることが多い
別れさせ屋の仕事は依頼者の希望通りにターゲットを別れさせることです。しかし、多くの別れさせ屋は、別れさせ工作のほかに復縁工作という仕事も行っているのです。
復縁工作とは字の通り、依頼者の希望通りに依頼者と依頼者の元恋人であるターゲットを復縁させることです。
一見別れさせ屋とは真逆の仕事のように思えますが、別れも復縁も2つとも複雑な人間関係にアプローチをして依頼者の願いをかなえる仕事であるという点では共通しています。
今回は別れさせ工作と同じくらい需要が多い復縁工作についてご紹介します。
別れさせ屋による復縁工作は、別れさせ工作と違うアプローチをとる
別れさせ屋による復縁工作は、別れさせ工作とは多少異なるアプローチをとるので、実際の事例を用いてその手法を紹介します。
ある別れさせ屋に、「妻と別れたから復縁させてほしい」という男性から依頼が来ました。聞くところによるとこの男性は、離婚前に度々浮気を繰り返しており、依頼者の奥さんは夫の浮気癖に耐えられなくなったと言って別れることになったそうです。
この依頼を受けた別れさせ屋は、まず依頼者の元奥さんのもとに、同性の工作員を送りました。そしてこの工作員は徐々にこの元奥さんと仲良くなっていき、普通に恋愛話をできるくらいの友達になりました。
そして、ある日、工作員はこの元奥さんから、別れた依頼者の男性のことについて話を聞くことがありました。その話によると、実は別れた原因は不倫ではなく、依頼者の男性が全く家事を手伝わないのが嫌になったからなのだそうです。この女性は結婚しているときからフルタイムでバリバリ働いており、経済的にも自立していたのに自分だけが家事をしなければならない状況に疲れてしまっていたんだそうです。
このように、離婚する際などに本当の理由を話さない人というのは意外と多いのだそうで、工作員はまず離婚した本当の理由を探るのが仕事になります。
そこで工作員が、「家事を手伝ってくれてたら、離婚しなかったの？」と聞いた所、元奥さんは「そうかもしれないね」と答えたので、工作員は「だったら今ちょっと別れた旦那さんに電話してみたら？」と元奥さんに促しました。
その時お酒が入っていたこともあり、元奥さんは軽い気持ちで別れた夫である依頼者の男性に電話しました。そして、離婚しようと思った本当の理由を依頼者の男性に告げたのです。そこで依頼者の男性は、家事を任せっきりにしていたことを謝罪し、もう一度チャンスが欲しいと頼み込み、2人はもう一度恋人からやり直すことになったのでした。
このように、復縁工作というのは別れさせ工作のような色仕掛けを使うことなく、ターゲットの内面にある「復縁してもいいかな」という気持ちを高めていくことで、依頼者の願いをかなえるものなのです。
別れさせ屋での復縁工作の成功確率を上げるための別れ方
別れさせ屋に復縁工作の依頼をしたからといって、100％復縁に成功するわけではありません。依頼者の別れ方が悪かった場合は、別れさせ屋がどう頑張っても復縁できないかもしれないのです。
復縁工作が成功しずらい別れ方の条件の１つが、「別れ際にしつこく理由の説明を求めたり、復縁を迫ってしまっている。」です。急に恋人から別れを告げられた時、気が動転して恋人に対してしつこくすがってしまう気持ちはわかりますが、このような別れ方は、相手に強いトラウマを与えてしまう可能性があります。そして、そのトラウマは相手の中であなたへの悪い印象としてずっと残ってしまうので、復縁しようとする気持ちが絶対に湧かなくなってしまいます。別れさせ屋による復縁工作は、ターゲットの復縁したい気持ちを高めることにより復縁させようとします。しかし、この際相手の中に復縁したい気持ちが1ミリもなければ、復縁工作は成功しないのです。
また、別れる際に、もう一度ある理由を作っておかないと、復縁できる可能性は低くなります。基本的に別れた相手とはあまり会いたくないものなので、何も用がないのに「今度会えない？」とお願いしても断られてしまうことが多いのです。
事務的な用事でもよいので、別れた後も自然に会いに行くことができる用事を作っておくと良いでしょう。女性なら、ヘアピンをわざと相手の家に忘れたふりをして置いておくと、「ヘアピン忘れたから今度家に取りに行っていい？」などと言って自然にもう一度会う約束をこじつけることができます。男性の場合でも、何か不自然でない小物をわざと忘れるというのは使えるテクニックなので、彼女から別れを告げられた時は、ぜひ思い出してみてください。
別れさせ工作と復縁工作という一見相反するように思える二つの仕事ですが、両方ともターゲットの心の内面にフォーカスし、状況をコントロールしなければなりません。両方とも人間の心理を知り尽くした人でなければ、活躍することのできない仕事と言えるでしょう。